中国経済:最近の住宅価格の動き ~9月はさらに上昇、三中全会後に不動産税の適用範囲拡大との見方が浮上

2013年10月23日

(三尾 幸吉郎)

○ 10月22日に中国国家統計局は9月の住宅販売価格変動状況を発表した。2010年を基準とした指数は、9月も前月の水準を上回り、最高値を更新している。また、前月比の上昇率は0.72%上昇と8月の0.83%上昇を0.11%ポイント下回り、上昇ピッチは落ち着きつつあるものの、都市住民一人あたり可処分所得の伸び(名目)とほぼ同程度と依然スピードは速過ぎる。

○ 中国政府は景気に明るい兆しがでてきたことなどから何らかの対策を講じる可能性がある。特に、不動産税については三中全会後にも適用範囲が拡大されるとの見方があり要注目。

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