中国経済:8月の製造業PMI ~非の打ちどころの無い好結果

2013年09月02日

(三尾 幸吉郎)

○ 8月の製造業購買担当者指数(PMI、季節調整済)は51.0%と、7月の50.3%から0.7%ポイント上昇、拡張・収縮の分岐点となる50%を11ヵ月連続で上回った。その要因を見ると、30%の比重を持つ新規受注指数が1.8%ポイント上昇したことが総合指数を0.5%ポイント押し上げており、PMI改善の主因となった。

○ また、新規輸出受注が50.2%と前回を1.2%ポイント上回り、完成品在庫は前回を上回ったものの50%割れであり、生産経営活動予想指数は59.4%と前回を3.0%ポイント上回った。従って、今回のPMI改善は、内外受注の改善を反映した需要増によるものであり、過剰在庫を圧縮する動きも継続、企業マインドにも底打ちの兆しがでてきたことから、非の打ちどころの無い好結果だったといえるだろう。

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