イールドカーブの形状から探る各国中央銀行の利上げ時期

2013年07月26日

(伊藤 拓之)

■要旨

イールドカーブの形状(フォワードレート)を観測することで、市場参加者が考えている将来の金利動向を観測することができる。各国(日米独英)の金融政策と絡めながら、各国中央銀行の利上げ時期について分析した。その結果、日本では「量的・質的金融緩和」がなされているが、市場参加者はインフレ率2%の実現には懐疑的であることがうかがえた。米国では直近ではフォワードレートが示す金利上昇時期が早まり、量的金融緩和の早期終了懸念と整合的であった。欧州では時間軸政策にもかかわらず、金利の上昇時期が早まっていることが観測された。

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)