研究領域
不動産
不動産市場・不動産市況
対照的なエリア形成が進むホーチミンシティとハノイのオフィス市場
2013年07月16日
(増宮 守)
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アジア・新興国
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アジア経済
<要旨>
ベトナムは南北に長い国土を有し、経済の中心である南部のホーチミンシティと、行政の中心である北部のハノイが2大都市としてそれぞれ形態の異なるオフィスエリアを形成している。経済成長の進展に伴い、両都市共に今後のオフィス市場の拡大が予想される。
ホーチミンシティは経済の中心でありベトナム最大の都市である。市中心部にオフィス、商業、観光エリアが集中しており、狭いエリアの中でも通りや各ビルのブランド価値により賃料格差がみられる。今後、多数のビル開発計画があり、自動車の普及、都市鉄道網の建設などがオフィスエリアに大きく影響する。
一方、ハノイでは、中心部のホアンキエム地区から周辺部の西部地区にまでオフィスエリアが拡散している。中心部でも大規模ビルが少なくオフィス集積は限られ、商業、観光エリアもやや離れている。また、広大な西部地区には超高層ビルが散在しており、今後も多数のビル開発が計画されている。
ベトナムのオフィス市場では、都市鉄道網の建設が進むにつれて日本企業の事業機会が増加するとみられる。将来のエリア評価の不透明性といった国内市場との違いを十分に理解し、ノウハウや知見を有効に活用することが期待される。
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増宮 守
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