米6月雇用者は19.5万人増と予想を上回る一方、失業率は7.6%と横ばい

2013年07月08日

(土肥原 晋)

米労働省発表の6月非農業事業部門の雇用者は前月比19.5万人の増加と市場予想(16.5万人)を上回った。また、前2ヵ月で計7万人の上方改定が行われ、今年4-6月期の月平均は19.6万人増となり、上半期では20万人を超えた。一方、失業率は7.6%と横ばい(予想は7.5%)、労働人口、雇用者とも増加したが、広義の失業率は14.3%に急上昇した。

6月雇用統計は、年初以降の増税(給与税減税の失効、高所得層の増税)や歳出削減にもかかわらず、景気が回復基調を維持していることを示した。上半期の月平均が20万人超となったため、FRBの資産購入の早期縮小の可能性を高めたものの、失業率は高止まりし広義の失業率が急上昇するなど、引き続き今後の雇用動向が注視されることとなりそうだ。

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