6月FOMCは現行政策維持を決定 ~記者会見で年内の資産購入縮小を提示

2013年06月20日

(土肥原 晋)

6月18・19日開催のFOMCでは、現行緩和策の据え置きを決定、現行政策の中心を成す「資産購入策」と「ゼロ金利政策及びそのフォワードガイダンス」は、昨年12月に決定後、今回も維持された。今回のFOMCで最も注目された現行資産購入規模の縮小時期に関しては、「労働市場が十分に回復するまで資産購入を続ける」とした声明文の文言を維持する一方、バーナンキ議長が記者会見で「年内に資産購入ペースを縮小するのが適切と考えている」と述べた。

半面、ゼロ金利政策については、これまで通り、「失業率が6.5%を上回り、1~2年先のインフレ見通しが2.5%以内にある」間は継続されるとし、資産購入策終了との時間的な差は大きいと強調した。今回は二委員が反対票を投じた。なお、来年1月で任期の切れるバーナンキ議長の再任に関しては答弁を控えた。

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