中国経済:最近の住宅価格の動き ~5月は前月比でやや鈍化も依然年率10%超のピッチで上昇

2013年06月19日

(三尾 幸吉郎)

○6月18日、中国国家統計局は5月の住宅販売価格変動状況を発表した。前年同月比で見ると、引き続き広州市(広東省)、北京市、深?市(広東省)など主要都市の上昇率が高かった一方、下落したのは温州市(浙江省)だけとなった。また、前月比で見ると、平均上昇率が0.91%と4月の0.95%から鈍化したものの、依然として年率換算では10%超の高い上昇ピッチであり、このままバブル膨張を許せば将来に禍根を残すことになりかねない状況にある。

○今後、中国政府は、経済成長を重視しバブル膨張を許容するのか、それとも持続的で健全な発展を重視し不動産規制をさらに強化するのか、今後の政策対応が注目される。

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