土肥原 晋()
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米5月ISM製造業指数は49.0と6ヵ月ぶりに景況感の分かれ目となる50を割り込み、2009年6月以来4年ぶりの低水準となった。製造業指数は2月まで回復の動きを見せていたが、3月以降は下落の動きが続いている。5月の構成指数では、先行的な指標である新規受注の下落が大きく、半面、雇用は小幅の下落に留まり、PMIの構成5指数の中で唯一50台を維持した。
米経済が「財政の崖」合意による増税や強制歳出削減等の影響が強まる局面を迎える中、製造業への影響の波及を示唆したと言え、今後の景気先行きについての議論を活発化させるものとなりそうだ。なお、FRBが早期に資産購入額を縮小するとの警戒が高まる中での弱めの指標発表となったため、金融市場への影響(円高・ドル安、株高等)は比較的大きなものとなっている。
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