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中国経済:潜在成長率の低下と今後の経済運営
2013年05月08日
(三尾 幸吉郎)
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中国経済は成長率が4四半期連続の8%割れとなるなど景気に先行き懸念があるにも拘らず、中国政府は冷静で、8%割れを懸念する声はあまり聞かれない。
中国政府が冷静な背景には、「健全な発展」を推進するために、成長率にマイナス寄与する政策を発動したにも拘らず、成長率は目標を上回り、「安定成長」が達成しできたとの自負がある。
近年の政策発動の経緯から推察すると、中国政府は潜在成長率の想定を、2011年までは8-10%、2012年は7.5-8.5%(上限は10%の可能性も)、今年は7-8%程度へと引き下げたと思われる。
以上より、中国政府は今後、7-8%程度を潜在成長率と想定した経済運営を実践し、8%程度ではインフレ警戒の政策発動を、7%程度では雇用不安警戒の政策発動を検討すると考えている。
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