米3月ISM製造業指数は、51.3と4ヵ月ぶりに下落

2013年04月02日

(土肥原 晋)

米3月ISM製造業指数は51.3と下落、昨年12月以来の低水準となった。製造業指数は、昨年11月に「財政の崖」による景気の先行きを懸念して50を割り込む下落を見せた後、2月までにやや急な回復の動きを見せていたが、3月は一転下落の動きとなった。中でも、新規受注指数の急低下が、先行きの業況不透明感を示している。「財政の崖」合意による増税の影響や、歳出削減の動きを警戒したものと言えそうだ。ただ、輸出指数や雇用指数の上昇もあり、全面的な下ぶれといった状況にはなく、現状の弱めの景気回復を示唆したものと言えそうだ。

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