三尾 幸吉郎()
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○ 2月の人民元は概ね横ばいで推移した。基準値を中心に「NDFが大幅元安、現物が大幅元高」という3者のいびつな関係は2月も継続したが、中国本土で取引される人民元とオフショア人民元の乖離幅が解消に向かい、許容変動幅の上限に張り付いていた現物実勢も上限に余裕を残すようになってきたことから、逼迫していた人民元需給には緩和の兆しも見られる。
○ 3月の展開としては、景気には勢いがなくインフレ懸念も小さいことなどなら、一定のボックス圏内(6.2~6.4元)で推移するとの見方に変更ない。但し、景気回復が続き、インフレ懸念が高まり、周辺新興国通貨がさらに上昇し、NDFが基準値を上回ると、中国当局が人民元の上昇を許容する条件が整う。そのXデイは今年4-6月期ではないかと予想している。
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