米11月ISM製造業指数は49.5と3年ぶりの低水準

2012年12月04日

(土肥原 晋)

米11月ISM製造業指数は49.5と下落、3ヵ月ぶりに50を割り込んだ。同指数の50は製造業の拡大・縮小の分かれ目とされ、製造業の縮小が示された形となった。11月の各構成指数中で注目されるのは受注指数(前月比▲3.9)と雇用指数(同▲3.7)の下落だろう。先行指標的な意味合いを持つ受注指数の下落は、製造業の先行き懸念の強まりを示しているが、中でも期限が迫る「財政の崖」回避への目処が立たないことが、景気の先行きへの懸念を強める主因となっている。

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