三尾 幸吉郎()
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○ 11月の人民元相場は、基準値・現物・NDFが揃って上昇した。基準値を中心に「NDFが大幅元安、現物が大幅元高」という状況は11月も続いたが、NDFが基準値よりも大きく上昇したため、異常な状況はやや緩和した。また、周辺国通貨はまちまちの動きとなった。
○ 12月の展開としては、基準値が一定のボックス圏内(6.2~6.4元)で推移するとの見方に変更はないものの、米国QE3で溢れ出た投機的マネーが流入すれば、現物実勢は6.2元をトライする可能性もある。但し、中国の景気は回復し始めたばかりで足腰が弱いことから、現物が過度に上昇ピッチを上げるようなら、中国当局はドル買い介入に踏み切る可能性が高いとみている。
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