米9月ISM製造業指数は51.5と4ヵ月ぶりに50台を回復

2012年10月02日

(土肥原 晋)

米9月ISM製造業指数は51.5と4ヵ月ぶりに50台を回復した。同指数の50は製造業の拡大・縮小の分かれ目とされ、製造業の拡大が示された形となった。9月の各構成指数で注目されるのは受注指数(前月比+5.2)と雇用指数(同+3.1)の大幅な改善だろう。両分野とも最近の指標で不振が続き、市場が懸念していた分野である。こうした懸念がやや緩和されたこともあり、株価等にも好影響を与えている。もっとも、欧州問題や財政の崖といった要因による米景気の先行き不透明感が改善されたわけではなく、景気減速状態からの脱出については依然目途の立ちにくい状況が続いている。

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