米4-6月期GDPは年率1.5%~個人消費や設備投資等、幅広く減速

2012年07月30日

(土肥原 晋)

米商務省発表の4-6月期実質GDP(速報値)は、1.5%(前期比年率:以下も同じ)と前期の2.0%を下回ったものの直前の市場予想(1.4%)は若干上回った。内訳では、自動車を含む耐久財消費が▲1.0%と前期(11.5%)から急低下、個人消費全体では1.5%(前期は2.4%)と4四半期ぶりの低水準へと低下した。その他、住宅投資が9.7%と前期(20.5%)から伸び率を半減させ、設備投資も5.3%と5四半期ぶりの低い伸び率となった。また、輸入の伸び率が倍増(前期3.1%→6.0%)したこと等から純輸出の寄与度は▲0.31%と2四半期ぶりのマイナスに転じている。なお、GDPから在庫・純輸出を除いた国内最終需要は1.5%と前期(2.2%)から低下、内需が消費を中心に鈍化するなど景気減速を示すものとなった。

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