米3月FOMCは現行政策を維持、政策効果と景気動向を注視

2012年03月14日

(土肥原 晋)

今回のFOMCでは、ゼロ金利政策の2014年後半までの維持等、現行緩和策の維持が決定された。声明文でも景気認識に関して前回よりやや強めにしたことを除くと、特段の変更は見られない。前回FOMCでは、ゼロ金利政策の期間延長、インフレ目標(inflation goal)の設定、FOMCメンバーの金利見通し公表等、様々な政策を発表した直後のFOMCでもあり、そうした政策の効果や、改善しつつある景気の検証、等のため、様子見に転じたものと思われる。なお、「不胎化QE」策が報道されるなど、追加緩和策についての言及はなく、議事録を待つこととなる。また、2014年後半までの緩和策維持に反対した1委員が前回同様、反対票を投じている。

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