米1月FOMC:ゼロ金利政策を2014年後半まで延長

2012年01月26日

(土肥原 晋)

■見出し

(FOMCの概要)
・ゼロ金利政策を2014年後半まで維持、インフレ目標を2%に設定
・新たに金利見通しを公表
・経済見通しでは、インフレ目標を2%に設定
(記者会見の概要)
・バーナンキ議長の会見のポイント~追加緩和の可能性も示唆
・FOMC声明文の概要
・FOMC新「投票」メンバー

■introduction

今回のFOMCでは、ゼロ金利政策の期間延長とインフレ目標(inflation goal)を前年比2%に設定したことが注目される。また市場とのコミュニケーションの改善に力を入れており、新たにFOMCメンバーの金利見通しを公表した。これまでは、経済が少し上向きになると金利が上昇し、あるいは政策金利引上げ観測が出てくるなどせっかくの異例の金融緩和策の効果が減殺されることにもなりかねなかった。今回の時間軸の延長や金利見通しの公表は、現在の金融緩和政策が長期的に維持されることを表明したもので、一時的な経済の改善では政策変更はなく、現状の問題解決には更なる緩和策もあり得るということを示唆したとも言えそうだ。

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)