米12月雇用者は20万人増、失業率は8.5%に改善

2012年01月10日

(土肥原 晋)

■見出し

・民間雇用者増は21.2万人増~政府部門では減少が続く
・失業率は8.5%と4ヵ月連続の低下

■introduction

米労働省発表の12月雇用統計は、非農業事業部門の雇用者が前月比20万人増と事前の市場予想(15.5万人増)を上回り、3ヵ月ぶりの増加幅となった。前月比の雇用増は2010年10月以降、続いており、2011年の年間月平均増加数は13.7万人と2010年の7.8万人増を上回る回復を見せた。
一方、失業率も8.5%と前月の8.7%から低下、市場予想(8.7%)を下回った。当水準は2009年2月以来の低水準となる。12月雇用統計は、米国の雇用が着実に改善していることを示したと言えよう。しかし、リセッション以降に失われた雇用の大きさや、なお、高止まりしている失業率の状況を考慮すると雇用回復の動きは遅く、一層の加速が求められる状況に変わりはない。

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