米5月住宅販売~新築・中古販売ともに前月比減少

2011年06月24日

(土肥原 晋)

■見出し

・5月新築一戸建て住宅販売は、年率31.9万戸と底這い持続:新築一戸建て住宅販売の動向
・5月中古住宅販売戸数は、年率481万戸と連月の減少:中古住宅販売の動向

■introduction

米国の5月の住宅販売は、新築一戸建て販売、中古販売ともに減少した。前年比は、昨年の4月が住宅減税期限であったこと等から、減税後の昨年5月に急減した新築販売では1年ぶりに増加に転じたが、中古販売では前年比でも減少が続いた。
住宅販売市場では、歴史的な低金利水準や住宅価格下落等により購入余裕度指数が上昇する一方、高失業率等を背景とした延滞・差し押さえ物件が、需給・価格の両面で販売市場を圧迫している。また、借り入れ基準の引き締めも販売を抑制しており、本来なら住宅販売シーズン入りとなる時期であるが、「米経済にとり住宅市場が最大の足かせ(オバマ大統領)」の状況が続いている。

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