日本の家計貯蓄率は下げ止まったのか?

2011年03月25日

(石川 達哉)

1970年代には先進国の最上位に位置した日本の家計貯蓄率は、現在は18カ国中の15位にまで順位を下げている。かつての高い貯蓄率を支えた要因が逆方向に変化したからであり、高齢化の進行と所得増加率低下の影響が特に大きい。
金融危機後の2009年は前年から大幅に上昇したが、他の先進国と同様に石油危機時にも見られた現象であり、一時的な上昇にとどまる公算が高い。

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)