米1月ISM製造業指数~新規受注急伸で6年半ぶりの高水準に

2011年02月02日

(土肥原 晋)

■見出し

・ISM製造業指数が60.8に上昇
・製造業各指数では全指数が上昇~特に受注関連の指数上昇が顕著:各指数別の動向

■introduction

企業のセンチメントを示すISM(米供給管理協会)指数は、1月製造業指数(PMI)が60.8となり、前月(58.5、注)から2.3ポイント上昇、市場予想(58.0)を大きく上回った。同水準は2004年5月(61.4)以来6年半ぶり、60台乗せは昨年3月以来となる。(注:ISMでは今回2007年~2010年のデータを改定した)
発表元のISMでは、過去のデータから見たPMIが示す経済全体の分かれ目(GDPのゼロ成長)は42.5であり、1月PMIは実質GDPの年率6.4%に対応する高水準としている。
PMIは、金融危機後の2008年12月に33.3と近年の最低水準を記録した後、2009年8月には製造業の拡大・縮小の分かれ目となる50を回復、今回で50越えは18ヵ月連続となる。

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