11月米住宅販売は、新築・中古住宅ともに持ち直しの動き

2010年12月24日

(土肥原 晋)

■見出し

・11月中古住宅販売戸数は、年率468万戸と前月から5.6%増:中古住宅販売の動向
・11月新築一戸建て住宅販売は、年率29.0万戸と前月比5.5%増:新築一戸建て住宅販売の動向

■introduction

米国の11月の住宅販売は、中古、新築一戸建て販売がともに前月比で5%強の増加となったが、前年比では20%台のマイナスが続くなど、住宅減税終了後の調整が続いている。
最近の住宅販売市場では、歴史的な低金利、住宅価格低下等、購入条件の改善で購入余裕度指数が高水準にある一方、高失業率を背景とした延滞・差し押さえ物件が増加し、需給・価格の両面で販売市場を圧迫する構図が続いている。景気上向きの動きも見られ、一部には先行きを楽観視する見方もあるものの、住宅減税終了で一時取得層を中心とした受け皿は縮小しており、失業率の高止まりが続く間は、住宅市場の回復は難しいと思われる。

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