米住宅価格は下落傾向~住宅減税終了・抵当処分物件増が重石に

2010年12月01日

(土肥原 晋)

■見出し

・7-9月期「全米」住宅価格指数は、ケース・シラー、FHFAともに前期比マイナスに:四半期別、全米データの動向
・9月ケース・シラー「20都市指数」が前月比で続落、上昇都市もゼロが続く:月別指数の動向:ケース・シラー指数
・FHFA住宅価格月例指数は、前月比▲0.7%の減少:月別指数の動向:FHFA指数

■introduction

前4-6月期には一時上昇の動きも見られた米住宅価格であるが、7-9月期は再びマイナスに転じるなど、軟弱な展開を見せている。4月の住宅減税終了と差し押さえ物件の増加や高水準の在庫が市場を圧迫する構図が続いている。市場では現状のボトム近辺での推移を予測する向きが多いものの、さらに下落するとの見方も少なからず見られ、先行きの不透明感が拭えない。

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