米7月住宅価格が下落~住宅減税終了の影響持続

2010年09月29日

(土肥原 晋)

■見出し

・7月「20都市指数」が下落:ケース・シラー指数の動向
・FHFA月例指数では、前月比▲0.5%と連月の低下:FHFA指数の動向

■introduction

S&P社が9月28日発表した7月のケース・シラー20都市住宅価格指数は前月比▲0.1%下落、先週発表のFHFA(連邦住宅金融局)による7月住宅価格指数も前月比▲0.5%の下落となった。ケース・シラー指数は4ヵ月ぶりの下落、FHFA指数は2ヵ月連続の下落となるが、住宅減税(4月末契約、9月末取引完了が要件)の剥落で販売市場が冷え込んでいる影響が大きい。割安な価格で売り出される差押え物件の増加や高水準の在庫が住宅市場を圧迫する状況は続いており、住宅価格回復の動きはやや遠のいた感がある。

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