米4月住宅価格、前月比0.4%上昇~減税期限の影響大きく一時的か

2010年06月30日

(土肥原 晋)

■見出し

・4月「20都市指数」が、前月比で3ヵ月ぶりに上昇:ケース・シラー指数の動向
・FHFA月例指数では、前月比0.8%と連月のプラスに:FHFA指数の動向

■introduction

S&P社が6月29日発表した4月のケース・シラー20都市住宅価格指数は前月比0.4%上昇、先週発表のFHFA(連邦住宅金融局)による4月住宅価格指数も前月比0.8%と上昇した。両指数とも最近の数値が悪化した後の上昇となるが、4月末を期限とした住宅減税(議会では9月末への延長を議決)の影響が大きいと見られ、一時的な上昇となる可能性も強い。差押え物件の増加や高水準の在庫が住宅市場を圧迫する状況には変わりがなく、今後についても不透明感が色濃い状況にある。

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