米6月FOMCでは、現行金融政策の維持を決定

2009年06月25日

(土肥原 晋)

■見出し

・6月FOMCでは、現行の「ゼロ金利」政策と量的緩和策の維持を決定:6月FOMCの概要
・特筆すべき変更はなく、景気への警戒は維持
・FOMC声明文の要旨:6/24発表の声明文について

■introduction

FRBは6月23・24日開催のFOMC(連邦公開市場委員会)で、前回同様、“0~0.25%”としたFF目標金利水準を据え置くことを決定。また、声明文では前回(4月)同様「しばらくの間、例外的な低金利が維持されるだろう」と記載、当面の金利据え置きを示唆した。
また、前回同様、「FRBは景気回復と価格安定のため、全ての可能な施策を行うだろう」とし、景気回復、金融市場安定化策として行っている政府機関債や国債の買取り等による量的緩和策についても、すでに発表した金額・期間を維持するとした。ただ、買取り額の規模等については、今後の経済・金融情勢の変化に合わせて見直すとし、景気・金融対策等の効果をウォッチしていく姿勢を示した。
なお、0~0.25%としたFF目標金利の水準については、昨年12月FOMC以降5回連続、国債買取りを含めた量的緩和策については、3月FOMC以降3回連続で同様の決定が続いている。

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)