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米国経済動向~金融危機の影響で冷え込み強める実体経済
2008年10月24日
(土肥原 晋)
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<米国経済の動向>
リーマンブラザーズの破綻に象徴される9月金融危機は、世界の金融・信用市場の混乱を拡大、米国では金融安定法を制定、金融機関への公的資本注入に踏み切った。
一方、FRBは主要国を含めた協調利下げを実施、FF目標金利は1.5%に引き下げられた。しかし、足元では景気の急速な冷え込みが進行しており、来週開催予定のFOMCでも再利下げ観測が強い。
金融危機後に発表された経済指標は、ほぼ一様に一層の悪化を見せており、市場では、既にリセッションに入っていることを前提に、今後の回復時期を探る状況となっている。こうした中、金融政策だけでなく、選挙を直前に控えた議会でも、追加の景気刺激策を検討するに至っている。11月の選挙では、大統領候補の経済政策に加え、民主・共和党を含め、経済政策が中心的な争点となりそうである。
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