ここで説明するまでもなく、バブルについては、古くはオランダのチューリップ、バブルの語源ともなった英国の南海泡沫事件(the South Sea Bubble)、日本では1980年代後半からの資産バブルといったように、枚挙に暇がない。ちなみに、日本の資産バブルの崩壊は、その整理に「失われた10年」と呼ばれる長い年月を必要とすることとなった。例えば、市民になじみ深い日経平均株価指数は、途中の反騰・反落を交えつつも1989年のピークから2003年のボトムまで下げ続け、その後回復過程にあるとはいえ、現時点でもバブル期ピークの半値以下の水準だ。