高まるJ-REITへのスポンサー影響力 -事業運営に関する計量分析をもとに-

2008年03月24日

(浅原 大介)

■見出し

1. J-REITとスポンサーの協同関係
2. スポンサーの影響を何で測るか
3. 運営状態の良否による影響度の違いはあるか?
4. J-REITタイプ別の影響度の違い

■要旨

J-REIT(不動産投資信託)市場が拡大してきた過去3年間(2005年1月~2007年11月)について、その相場局面に応じて、J-REITのスポンサーとJ-REITの関係がどう変化してきたかを計量的に分析した。
スポンサーとの関係は、時間の経過に対して一定ではなく、その影響度は時期によって大きく変化している。またその影響度の変化の仕方は、運営効率の良否によって異なり、スポンサー力利用の巧拙がJ-REIT銘柄の二極化に作用した可能性も考えられる。
スポンサー影響度の変化の仕方は、J-REITのタイプによっても異なるが、総じて時間を追うごとにスポンサーの影響度が増してきている。2007年後半以降、相場低迷によって時価発行増資による成長が困難となる一方、不動産投資市場の過熱で物件調達も難しくなる中、存続のためにはスポンサー力を活用せざるを得ない状況が覗われる。ただし、これと相反する動きとして、一部にはスポンサー力に頼らない、パイプラインの多様化等もみられる。
スポンサー影響度の変化には、スポンサー自身の合併・経営統合による経営体制や規模の変化、スポンサー構成の変化、運用会社の業務提携の状況等も関係があると思われる。

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