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米国経済見通し~2008年上半期は後退色強まるも、下半期以降は持ち直しへ
2008年03月14日
(土肥原 晋)
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米国経済
<米国経済見通し>
2008年に入ってからの景気は一段と悪化を見せている。サブプライム問題による住宅市場の一層の冷え込みは、信用収縮をもたらすと共に住宅市場以外の実体経済に波及しつつある。また、原油・ガソリン価格の一段の高騰、株価の下落、住宅価格の下落、等の成長率への抑制要因も強まっている。
そのため、雇用の減少が続くなど、米経済は後退色を強めており、今期以降の米経済は、消費を中心に減速歩調を強め、四半期ベースの成長率はマイナスをつける可能性が高い。
一方、FRBは、昨年9月以降計2.25%の利下げを実施、今後も利下げを続ける意向である。政府も景気対策を実施、下半期はそうした政策効果により景気の持ち直しが期待される。
ただし、住宅市場の冷え込みは年内は続くと見られ、住宅価格の下落が一層加速した場合、下半期の景気持ち直しが一時的となるリスクには十分留意しておく必要がある。
2008年の成長率は1.2%、2009年は1.9%と見込まれる
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