SRIの金融技術化と投資家の「思い」

2008年01月25日

(神座 保彦)

SRI(社会的責任投資)は、企業による社会や環境への配慮や貢献といった側面(CSR:企業の社会的責任)を評価する投資姿勢を持つ。
SRIは元来社会運動的な色彩をもっていたが、近年の機関投資家の参加の流れの中で金融技術として洗練されてきた。同時にSRIの無色透明化も進み、株式投資を通じ社会を良くしようとする投資家の「思い」は見えにくくなっている。
個人投資家による「草の根SRI」には、機関投資家の金融技術的な企業評価とは別に、市民の社会貢献の「思い」を反映した企業評価を株式市場に組み入れる役割が期待されている。

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