7月14日、イギリスの人気バッグ・ブランドである「アニヤ・ハインドマーチ(Anya Hindmarch)」のエコバッグ「I'm not A Plastic Bag」が日本でも限定販売され、台風による荒天にもかわらず、各地でこれを買うための行列ができ、直営店や取扱百貨店の開店とともに争奪戦が繰り広げられた。
このバッグは、「世の中を少しずつ良くするために、日々できることからはじめよう」をテーマに様々な活動を行う英国の非営利団体「We Are What We Do」が、買い物の際のレジ袋に代わるバッグのデザインをアニヤに呼びかけて誕生したものである。すでに、今年の3月にはロンドンやパリでも販売され、有名女優が持ち歩くおしゃれなエコバッグとして話題を集めていた。
ここのところ、大手スーパーなどでもレジ袋の有料化やエコバッグ・買い物袋持参の際のポイント付与などが広まり、消費者にとってもエコバッグは身近な存在になりつつある。しかし、この、「I’m not A Plastic Bag」は、今のところ、実際のスーパーでの買い物には使われそうもない。日本での販売価格は2100円であるが、希少価値のある「おしゃれバッグ」として使われるのか、あるいはネットオークションなどで高値で転売するために購入されているようである。いずれにしても、環境を考えたエコ活動というより、エゴイスティックな行動だと思えるのは、筆者だけではないだろう。