雌雄を争う六本木ヒルズと東京ミッドタウン -変貌する六本木エリア、真のライバルは丸の内-

2006年12月13日

(松村 徹)

■見出し

・全く異なる開発ストーリー
・期待されるヒルズ・ミッドタウン効果
・真のライバルは丸の内エリアの超高層ビル群

■introduction

六本木ヒルズ開業に遅れること4年、六本木の防衛庁跡地で来年3月のグランドオープンを目指して急ピッチで工事が進む東京ミッドタウンは、三井不動産が威信をかけたプロジェクトである。
すでにこのエリアのランドマークとなっているのは六本木ヒルズだ。その森タワーと対峙して建つミッドタウンタワーの高さは森タワーを10メートル上回るが、どちらも地上54階。ともに米国の有名建築設計事務所がデザインしたものだ。ひときわ目立つオフィスタワーを中心に配し、高級住宅、高級ホテル、多彩なレストラン・ショップ、美術館、公園を複合したプロジェクトの全体構成は外観だけでは非常に似ており、一般人には区別がつかないだろう。また、両者とも、巨額の事業資金の調達に不動産証券化の仕組みを活用するなど共通点も多いが、その開発ストーリーは全く異なる。

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