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米国経済見通し~景気減速の一方でインフレ懸念が増幅
2006年06月16日
(土肥原 晋)
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<米国経済見通し>
2006年1-3月期のGDPは前期比年率+5.3%と上振れを見せたが、4-6月期以降は原油価格の高騰・利上げの抑制効果等の影響が強まり、減速を強めそうである。
特に、これまで景気を支えてきた消費支出は、ガソリン価格高騰の影響、金利上昇や住宅市場の軟化、マイナスの貯蓄率等の課題を抱え、減速を主導すると思われる。一方、設備投資はなお堅調を維持すると見られ景気を下支えしよう。
金融政策では、原油価格の高止まりが続きコア物価指数が高めに推移していることからインフレ懸念が高まり、物価指標の動向とFRBの利上げ政策の行方が注目される。FRBがインフレリスク重視をより鮮明にしていることから、利上げ政策の休止はしばらく見送られる可能性が高い。
2006年の実質経済成長率は3.4%、2007年は2.8%と見込まれる。
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