米国経済の動き~10-12月期の減速後は回復へ

2006年01月20日

(土肥原 晋)

<米国経済の動き>

  1. 1/27に発表される10-12月期の実質GDPは、市場の予想平均では、ほぼ3年ぶりの3%割れが予想されている。これは、7-9月期に急増した自動車販売の反動減によるところが大きい。しかし、不振だった自動車販売は12月には回復を見せ、クリスマスセールも全体としてはまずまずだった。消費者信頼感指数もハリケーン以前の水準に復調しつつある。さらに、本年上半期は、ハリケーンからの復興需要が本格化する。このため、成長率の減速は一時的で、1-3月期のGDPは再び堅調な水準に持ち直そう。
  2. FRBは、12/13のFOMCでFF金利の目標水準を4.25%に引上げた。一昨年6月以降13度目の利上げとなるが、このFOMCで今後の利上げ余地が小さいとの見方をしていることが明らかとなり、早晩、利上げの打ち止めも期待されている。このため、グリーンスパン議長の最後の采配となる1/31のFOMCに注目が集まっている。
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