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最近の米国経済動向 ~ソフトパッチの短期収束観測が浮上
2005年05月27日
(土肥原 晋)
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<米国経済の動き>
4月の雇用・小売等の主要な経済指標が堅調な推移を見せる中、ソフトパッチ入りの観測を強めた1-3月期のGDPが前期比年率3.5%に上方改定され、一時強まった景気減速懸念はやや薄らいだ状況となっている。
原油・ガソリン価格の再騰により強まったインフレ懸念は、その後、原油価格が一時的に反落し、4月の消費者物価コア指数が前月比横ばいに留まったこともあり、やや沈静化の動きを見せている。
FRBは5/3のFOMCで昨年6月以降8度目となる利上げを行った。FRBでは原油価格上昇等によるインフレリスクを懸念しており、景気動向を睨みながら今後も持続的な利上げを続ける意向である。当面、ソフトパッチ局面からの脱却が注視される中、今回の景気減速をもたらした原油価格の動向や、原材料価格上昇の川下物価への波及が注目される局面と言えよう。
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