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“先行指標”の先行性 ~景気の山はいつか?~
2004年10月29日
(篠原 哲)
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8月の景気動向指数は一致DIが35.0%となり、拡大を続けていた一致CIも8月は104.3と、7月の105.1から5ヶ月ぶりに減少した。足元で景気の回復力は弱含んでおり、景気の回復局面がこのまま持続するか懸念される。
景気動向先行指数(先行DI)は引き続き50%を超えて推移しており、先行CIも弱含んではいるものの、明確に景気後退局面入りの兆候を示すまでには至っていない。しかし、景気動向先行指数の先行性は、今回の局面では以前よりも短期化している可能性がある。
そこで景気動向先行指数の構成指標のなかでも、特に相対的に高い先行性を有していると考えられる東証株価指数(前年比)、長短金利差、鉱工業生産財在庫率指数の足元の動向を確認してみたところ、いずれの指標も既にピークをつけている可能性がある。仮にこれらの指標が既にピークアウトしているとした場合、各指標の先行性から機械的に次の景気の山の時期を推測してみると、来年度の初めごろには景気が後退局面入りする可能性が示唆される。
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