成年後見制度が担う“自分らしい”QOL

2004年02月25日

(阿部 崇)

2000年4月、成年後見制度がスタートした。痴呆等の理由で判断能力が不十分になった人の意思決定を補充し、権利と利益を擁護する制度である。
成年後見といえば、とかく「財産管理」面が強調されるが、その本質的機能は、意思決定の支援、すなわち「身上監護」にある。
QOLは疾病の治癒や身体機能の補完のみで実現することはできない。“自分らしい”QOLのため、成年後見制度の幅広い普及、利用が望まれる。

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