米国の金融ワンストップ・ショッピング

2001年02月25日

(高島 浩一)

■目次

1.シティバンク
2.チェース・マンハッタン銀行

■introduction

米国では、1999年11月に金融制度改革法が成立し、金融持株会社傘下の兄弟会社として銀行、証券会社、保険会社の系列化が認められた。国法銀行本体による生命保険の販売は引き続き認められていないが(個人年金の販売は認められている)、国法銀行の子会社として保険代理店を所有することが可能となった。
ただし、実際には、従来も人口5,000人未満の「スモールタウン」での販売を認める国法銀行法の規定を拡大解釈する形で銀行の保険販売は行われてきており、実態面での変化はあまりないとの見方もある。
筆者は、2000年5月中旬に当地に着任し、約9ヶ月が過ぎたところであるが、現在までに、シティバンクとチェース・マンハッタン銀行に口座を開設し、投資商品、保険商品についての話を聞いている。本稿では、その過程で見聞きした両行における「金融ワンストップ・ショッピング」の実態を報告することとしたい。

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)