米国経済:FRBの金融政策転換モデル

2001年01月19日

(山田 剛史)

<今週の焦点>

  1. FRB(連邦準備理事会)は、1/3の緊急FOMC(公開市場委員会)で、FF レートの0.5%利下げを実施した。従来のインフレ懸念よりも景気後退(リセッション)に対するリスクが高まったため、金融緩和への政策転換を図ったと考えられる。
  2. グリーンスパンFRB議長は、金融政策の目標をマネーサプライよりも景気の安定化に置き、実体経済に応じて機動的な政策対応を図ってきた。議長の政策スタンスをモデルにより分析し、金融政策の転換点を予測すると、12月に0.5%利下げ実施のサインが点灯しており、今回の緊急利下げを裏付けている。
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