運用管理に必要な「鳥の目、虫の目」

2000年04月01日

年金基金の運用管理では、「(1)長期運用基本方針に基づき、政策アセットミックスを決定、(2)マネジャー・ストラクチャーを決定し、相応しい運用機関を選択、(3)各運用機関毎に運用ガイドラインを提示し、定期的なモニタリング(パフォーマンス評価)を実施」といった一連のプロセスが必要である。
言わば、「鳥の目」で、運用プロセス全体をコントロールする一方、「虫の目」で、個々の細かな各プロセスをチェックする役割が、年金基金の管理者に求められているのである。
ところが、現実には、目先のパフォーマンスに基づく、運用機関の選択・評価にとらわれて、長期運用基本方針に合致しない運用も、一部にみられがちという。こうした落とし穴にはまらないように、年金基金の管理者は、「虫の目」も大切であるが、とりわけ、全体をコントロールするための「鳥の目」を忘れてはならないだろう。

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