アジア経済の回復

2000年01月25日

(李 世勲)

■目次

1.急回復するアジア経済
2.輸出動向を反映した両極化現象
3.持続的な金融・企業改革が不可欠

■introduction

アジア経済が急回復している。特に99年下期に入り、韓国、シンガポール、マレーシアなどは、各国の大幅な通貨安と米国経済の好調を背景とした輸出増加、低金利や財政支出による景気浮揚効果等から、V字型の回復を示している。
中国を含むアジア9カ国の実質GDP成長率は、98 年のマイナス0.4%から99年には6%程度に達する見込みである。2000 年は、これまでNIEs に比べて出遅れの感のあったASEAN 諸国の回復も本格化するため、5%半ばの成長が続くと予想される。

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