ベンチャー企業の取り組みを競う株式市場

1999年12月25日

(平井 晃)

■introduction

ベンチャー企業向けの株式市場を巡る動きが活発化している。99年6月に全米証券業協会がソフトバンクと提携して「ナスダック・ジャパン」の立ちあげを発表したのに刺激された形で、東京証券取引所が7月に新市場の設立を発表、日本証券業協会も8月に店頭市場「ジャスダック」について「市場改革の行動計画」を発表するなど、目まぐるしい展開を見せている。とくに東証は、当初予定を早めて新市場「マザーズ」を開設し、直ちにインターネット関連企業2社(注1)の上場を承認した。
実は、このような新しい株式市場の開設は、数年前から欧州を中心に(ドイツにおける「ノイア・マルクト」など)みられているもので、世界の潮流に乗った動きである。

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