1996年02月01日
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<要旨>
96年は米欧主要国の成長率がやや鈍化し、アジアも拡大テンポが若干低下しよう。こうした中、日本経済に回復傾向が定着するか、とりわけ96年度下期がカギを握ろう。
I.海外環境~海外景気はやや鈍化、追加利下げの公算高い米政経済
II.日本経済~最気は緩やかな回復傾向に復帰、96年度は1.7%成長へ
残る景気回復力の弱さと構造改革謀題、望まれる機動的政策対応
現在、緩やかな景気回復傾向に復する兆しが現れている。本格回復につなげるためには、構造改革、とりわけ金融部門の再生が急務である。また、回復力の弱い中、96年度には景気が再び停滞するリスクも払拭できない。引き続き、機動的な政策スタンスが望まれる。