1994年08月01日
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<要旨>
以下は「1994年度改定経済見通し(3/4発表。以下、前回)」を見直したものである。米独英3ヵ国の成長率を上方修正し、日本も前回見通し後の推移を踏まえ、0.4%成長(前回:ゼロ)とわずかに上方改定した。ただし、景気実勢の脆弱さ等、基本認識に変更はない。直近の円一段高など先行き不透明要因が多い中、当面注視を怠れない状況が続こう。
I.海外経済~米国はソフト・ランディング、イギリスは拡大持続、ドイツもプラス成長に
II.日本経済~脆弱さ抱える中、0.4%成長
世界経済はようやく回復傾向が見えてきた段階であるが、主要国金融・資本市場は弱さを抱え、為替も不安定な状況にある。世界経済の回復の芽を摘まないためにも、米国財政赤字の持続的削減とより明確なインフレ抑制スタンス、そして我が国には規制緩和・内外価格差是正の推進、減税継続と公共投資基本計画の早期見直し・着実な実行が望まれる。