中国の社会保険制度の現状

1994年01月01日

(榮福 研一)

■見出し

1.社会保険関係法規の歴史
2.年金保険制度の改革
3.失業保険制度
4.その他の社会保険の現状
5.改革上の問題点と対策

■introduction

昨年11月に、中国共産党第14期中央委員会第三回全体会議(三中全会)が開かれ、「社会主義市場経済体制の確立の若干の問題に関する決定」が採択された。中国の市場経済体制への移行を一層推進する旨の宣言を行ったこの「決定」において、「社会保障制度の改革」が、改革の1つの大きな柱として挙げられている。中国の市場体制への移行においては、国有企業の活性化・労働力の流動化が重要な課題となるが、このためには社会保障制度の改革が不可欠であると判断したためである。

「決定」における社会保障制度改革の内容は、社会保険、社会救済、社会福祉等、多岐に渡るとしているが、その中心は年金制度の改革であり、失業保険制度の改革である。

そこで、本レポートでは、中国のこれら社会保険制度の現状について、弊事務所の日常活動から得られた資料等をもとに紹介したい。

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