1992年07月01日
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<要旨>
昨年12月2日に「92年度経済見通し」を策定したが、今般その後の状況を踏まえ、92年度改定と93年度予測を行った。内外経済の基本的見方に変更はない。実質成長率の見通しは米国は前回と同一、ドイツと英国は小幅の下方改定である。92年度の日本経済は内需を下方修正したが、外需を上方修正しており、実質GNP成長率としては前回見通しと同じ3.0%である。
I.海外経済
II.日本経済
政策的には、今後の日本の景気回復を着実化するため、公共投資の追加補正が望まれる。景気の回復が、バブル清算・不良債権問題克服の基礎条件であろう。また、現在、日本の各種システムの見直しが迫られている。従来以上に中長期的ビジョンの確立と政治面でのリーダーシップの発揮が求められているといえよう。