鈴木 由則()
研究領域:
研究・専門分野
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■見出し
はじめに
1.フランスのテレビ
2.テレビコマーシャルの法制
3.銀行のテレビコマーシャル
結びにかえて
■はじめに
シャネルの男性用オードトワレ「エゴイスト」のテレビコマーシャルをご記憶であろうか。南仏風のホテルの窓が一斉に開いて美女達が現われ、怒りをこめて口々に「エゴイスト」と叫ぶこのコマーシャル、仲々忘れることの出来ないものの一つである。
このフランスを代表する高級品メーカーのテレビコマーシャルを制作したのは、ジャンポール=グードというフランス人である。1989年7月14日の革命200年にあたるパリ祭で、シャンゼリゼのパレード等を企画し世界的に有名になったフランスを代表するアーティストである。
シャネルの様に美意識が最優先される業界において、コマーシャルに芸術家を起用するものはもっともな話である。しかし、このジャンポール=グードが、日本人にとってお堅いイメージの強い銀行のテレビコマーシャルも手がけていると言ったら驚かれるのではなかろうか。そもそも多くの日本人にとって、フランスの銀行名は簡単に挙がらないのが普通であろう。まして、そのテレビコマーシャルなど想像がつかないと思われる。
今年の1月から日本でも銀行のテレビコマーシャルが解禁となった。タレントを起用したり、変わった動物を登場させたりと、各行とも工夫している様がここパリにも伝えられている。
当海外だよりでは、多くの日本人にとってなじみの薄いフランスのテレビ・銀行の紹介を兼ねながら、当地の銀行テレビコマーシャル事情を紹介したい。
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