経済の動き

1990年06月01日

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<概況>

米国経済は緩やかな景気拡大状況となっている。インフレ面で懸念があるため、FRBは慎重な金融政策スタンスを続けている。

一方日本経済は、設備投資、消費を中心に順調な景気拡大が持続いている。国内需要は、堅調な動きを示している。設備投資は、製造業、非製造業ともに増勢を続けている。また、住宅建設は、高い水準で推移している。

雇用情勢は、3月の完全失業率が1.98%と依然低い水準を持続している。さらに、有効求人倍率は3月1.35倍と、引き締まり基調となっている。企業の人手不足感は拡がりがみられる。

一方、物価環境をみると3月の国内卸売物価は前月比0.1%上昇、輸出物価は円安から同2.3%上昇、輸入物価も同様に同3.9%上昇したことから、総合卸売物価は同0.7%の上昇となった。

消費者物価は、3月前月比0.1%の上昇となった。また、4月の東京都区部消費者物価(中旬、速報値)は前月比0.1%の上昇となった。

貿易動向についてみると、通関輸出(数量ベース)は、2月前月比0.5%増の後、3月(速報)は、同8.6%増となった。地域別(ドルベース)にみると、米、西欧向け等が増加している。

通関輸入(数量ベース)は、2月前月比3.6%減の後、3月(速報)は、同5.3%増となった。最近数ヵ月の動きを品目別(ドルベース)にみると、製品類、食料品等が増加している。

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