フランスの新貯蓄奨励制度について

1990年05月01日

(中田 尚哉)

■見出し

はじめに
1.PEPの仕組み
2.PEP導入の背景
おわりに

■introduction

'90年1月よりフランスでPEP(=PLAN D'EPARGNE POPULAIRE)という一般大衆向けの貯蓄奨励制度が開始された。PEPの人気は予想を大きく上回り、その残高は'90年末の目標金額であった100億フラン(=約2千500億円)を既に2月で突破した。今や年度末残高は少なくとも400億~500億フラン(=約1兆~1兆2千500億円)に達すると言われている。

PEPの資金を巡り、現在、各金融機関が激しい販売競争を展開しているが、当レポートにおいてはこの新貯蓄奨励制度に焦点を当て、その仕組みと導入の背景について報告することとしたい。

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